大洗女子学園の寄港地が茨城県大洗町であることから、ガールズアンドパンツァーの中心的な聖地は大洗となっている。作中では、主に第四話の大洗女子学園と聖グロリアーナ女学院の練習試合の会場として街全体が出た。大洗町で行われるイベントや地元企業とのタイアップに加えて、大洗あんこう祭りの前日には記者会見が開かれるなど、街全体でガールズアンドパンツァーを活用した町おこしを試みていることがわかる。 東日本大震災で大きな被害をうけ、さらに原発による風評被害も受け町には画期がなかったが、本作品の舞台としてファンが大洗に聖地巡礼をするようになったことが町おこしにつながったため、このことが度々ニュースなどで取り上げられている。 大洗町のこれらの取り組みは実際に公共機関から評価を得ており、2013年の6月には国土交通町・観光庁の第1回『今しかできない旅がある』若者旅行を応援する取組表彰」において奨励賞を受賞した。また、2014年の2月には、茨城県の「平成25年度いばらきイメージアップ大賞」の大賞を受賞している。 野村研究所の試算によると、ガールズアンドパンツァーによる大洗町への経済効果はかなり大きいもので、2013年の一年間で観光旅行客がのべ15万人、金額にして7億円にものぼるとされている。