ガールズアンドパンツァー Wiki
ガールズアンドパンツァー Wiki

実戦投入当初から、車体のサイズに比して主砲が巨大かつ中心線を外れていたこと、側面と後部の装甲が非常に貧弱であったことなどが問題視された。加えてエンジン出力が低かったため車体の軽量性を機動性能に反映させることができなかった。傾斜装甲を施して防御性能を向上させようという努力もなされたが、不十分だっただけでなくバランスの悪化という新たな問題を引き起こした。こうした弱点を持っていた結果、側面の死角を突いた攻撃を受けて破壊される事態が多発した。そのため複数台で行動し死角を補う戦術が考案された。

一方で前面の装甲は分厚く、イギリスのクロムウェル・チャーチルMk.IIIやソ連のT-34といった連合軍の戦車は正面戦闘においては苦戦を強いられた。また機動性を犠牲にして装備した大口径の主砲は高い威力を発揮し、状況次第では重装甲で知られるJS-2重戦車をも撃破可能であった。小隊単位で投入することで弱点を補いつつ長所を生かすことが可能であり、1944年の10月の報告では損害皆無で敵戦車20両を撃破したと記録されている。結果として、流用元であった38t戦車の生産は停止しそのリソースがヘッツァー生産に回されるなどドイツ陸軍はこのモデルを大変重宝した。