ガールズアンドパンツァー Wiki
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ヘッツァーには様々な派生車種が存在するが、中でも最も大規模に配備される予定があったのはシュタール型と呼ばれる簡易生産モデルであった。シュタール型は主砲の砲架が回転しないリジット式(ドイツ語でシュタールと呼称される)となっており、エンジンはタトラ社製のディーゼルエンジンが用いられている。

戦車の砲塔を回転式から前方固定式に変更して生産性、信頼性、機動性を高めるという構想に基づいて設計された。同構想によれば、砲塔が回転できなくなるという欠点は機動性の向上と前面装甲の強化によって相殺されるとされた。シュタール型においては通常型のヘッツァーと比べ砲弾供給機構が改良されている。

シュタール型は3000両もの生産が予定されており1944年中に試作機は完成していたが、通常型の量産が優先され実戦配備は遅れる事となった。またドイツ中部の工場が連合国の空爆で破壊されたため、リジット式砲架及びシュタール型の生産拠点はプラハに移っている。大戦末期に少数の実験機が参戦したが、まもなくドイツが連合国に降伏したために本格的な運用は行われなかった。