ガールズアンドパンツァーとは2012年10月から2013年3月にかけて放送されたオリジナルアニメ。略称は「ガルパン」であり、海外ではドイツ語の頭文字をとってGuPと言われている(Girls und Panzer)。
作品を取り巻く世界感は特殊である。 まず、作中の世界では戦車を使った武道である「戦車道」が華道や茶道と並び大和撫子の教養とされており、礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸とされる。学校の規模にもよるが、多くの学校のカリキュラムには「戦車道」という選択授業が存在しており、生徒は自由に選択し受講することができる。 また、生活環境も特殊である。作中では、空母(学園艦)の上に町が建設されておりその町に人々が暮らしている。それぞれの町が別個の空母上に建設されており、空母の運営はその町に存在する生徒が行う。これは、大きく世界に羽ばたく人材の育成と生徒の自主独立の精神を養うために建造されたと言われており、世界中で古くから行われている。
ガールズアンドパンツァーとは、以上のような世界観で、戦車道に関してコンプレックスを抱く主人公「西住みほ」が県立大洗女子学園で戦車道を再開し、仲間とともに戦車道の全国大会優勝を目指す物語である。
キャラクターは、深夜アニメならではの「萌え」的な要素を持っており、戦車というミリタリーと萌え要素を併せ持つ異色の作品になっている。アニメの制作段階では、キャラクターはもちろん戦車の描写にも強いこだわりがあり、その精緻さには定評がある。また、アニメだけでなく、漫画・小説・ゲームなど幅広くメディア展開をしており人気を博している。2014年7月には、新エピソードである「これが本当のアンツィオ戦です!」がOVAとして放映・販売された。さらに、2015年11月には完全新作の映画「ガールズアンドパンツァー 劇場版」が劇場で公開される予定である。