プラウダ高校に勝利した大洗女子学園戦車道チームは、いよいよ黒森峰女学園との決勝戦に望むことになる。黒森峰女学園は、一昨年まで戦車道全国高校生大会を9連覇していた圧倒的な優勝候補である。また、みほが昨年まで所属してた高校でもあり、去年負けたのは、フラッグ車を担当していたみほが戦車の乗組員を助けたことでその隙にフラッグ車を撃破されてしまったのである。
決勝戦は戦車数は最大で20両まで使うことができ、黒森峰女学園チームはスペック的には大洗女子学園チームの戦車をはるかに上回る戦車を用意していた。また、超重戦車であるマウスもでてくる可能性が高かった。
少しでも戦力差を埋めるために、大洗女子学園チームは各部活から集めた義援金を使って戦車の強化をするだけでなく、新しく学園内に放棄してある戦車を探した。うさぎさんチームの面々と武部沙織は学園艦内の奥深くを調査していると迷子になってしまった。その際、武部沙織はうさぎさんチームを宥めるなど強いリーダーシップを発揮した。
結局、新しく三両見つかり、それぞれには自動車部・オンラインゲームで知り合った三人・風紀委員チームがそれぞれ乗ることになった。チーム名は、それぞれレオポンさんチーム、アリクイさんチーム、カモさんチームとなった。こうして、戦車の増強と共に戦車の車両数も増やした大洗女子学園戦車道チームは決勝戦に望むことになる。